― World ―
縫々王国は、2つの主な島と小さな島々からなる国です。
中央部・北部・西部・南部・東部の5つの地区(部)に分けられ、土地ごとに文化や特色があります。
治安は良好。
国民はボタンの目を持つウサギのぬいぐるみ・ボタンウサギ。
国王はヌイーン13世。愉快王と呼ばれています。
首都 デルセン(中央部)
言語 ヌイーン語
通貨 ヌイン
気候 温暖で四季があり、年に4度の「雨の日」で季節が変わる
建国記念日 4月1日
ニッポンからの行き方 空想ですぐ
中央部には国王の居城・ヌイーンブルク城があります。
デルセンは歴史ある芸術の街。中央広場を囲むように、博物館や美術館・劇場などが立ち並び、多くの芸術家たちが暮らしています。
一方、フランネル川の南側には、ダマスク平原の豊かな土地を活かした田園地帯が広がっており、育てることに長けた豊穣の民が、のびのびと踊るように農業を営んでいます。
最北端にそびえ立つハウンズトゥース山脈は、氷に閉ざされた未開の地。氷の魔物が棲むといわれています。
ふもとの村は冬場は雪で閉ざされます。不自由さはありますが、ここならではの楽しみも。
北部出身者には、ボディにボア(毛生地)を持つ者が多いようです。
南部は乾燥した気候の山岳地帯。
ことさら陽気なボタンウサギが多く暮らしています。
ゴブラン山脈には、火の精霊を祀りトカゲと共に暮らす4つの部族が。
年に一度ホフマンで開かれる火祭りには、国内外から観光客が訪れます。
古くはちいさな港町でしたが、貿易の拠点を中央部から西部に移したことで急速に発展し、現在カナキンは国内一の商業都市となっています。
ビロード湾に近いカナキン広場では、朝早くから市場が開かれ、終日賑わいます。
ギンガム湖畔は年中陽光豊かで、貴族の別荘が多くあります。
勤勉で働き者の、小さい種族の故郷があります。
本土から離れた東部の島は、湿潤な森林地帯で固有の植物や生き物が多数生息しています。
それらの環境を守るため、島全体が国の保護区となっており、許可無き者は立ち入ることはできません。
元々この地に暮らす特殊な力を持つ種族のほか、自然分野の学者たちが暮らす学問都市・賢者の塔があります。
国の中央に位置するマドラス島。
この島も、許可無き者は立ち入り禁止。
ポルカドットの森の奥にはボタンの魔女が棲んでいます。
島の南側には王国騎士学校があります。
別名・海賊島と呼ばれる、南部の無法地帯。
巨大なハナガラオオトカゲの生息する無人島。
縫々王国はその昔、魔女によるボタン略奪の危機を乗り越え建国され、初代国王は英雄王と呼ばれました。
現在は13代目国王が統治する平和な時代。王国中央に位置するマドラス島には魔女の棲む森が。過去を知らない住民たちからは「ボタンの魔女さま」と呼ばれ崇められていますが、味方なのかは定かではありません…。
魔女との戦いを勝利に導き、ボタンの精霊の加護を授かったのがこちら、初代・英雄王。
偉大な父に学んだのが、2代の総明王。国の基盤を作り上げていきます。
そして、いわゆる3代・寛大王。呑気な王だったようです。
4代は夢中王。オタク気質な凝り性で、この時代に現在も残る凝ったデザインの建築物が増えたそうです。
5代は女王の時代。優しさと愛に満ちた慈悲王は、国民からも愛されたそうです。
そんな母の愛を受けておおらかにのんびりと育ったのが、6代・呑気王。
7代は幸運王。双子の王でした。行動型と思考型のタイプ違いでしたが仲は良く、片方に任せて旅に出たりと、気ままにうまいことやっていたようです。
8代はしっかり者の堅実王。7代でゆるんだヒモをギュッと!
からの~ 9代・お気楽王。その名のとおり、明るいというかポジティブというか…。またゆるみます。
10代の女王・華麗王の時代へ。舞台が好きで、とにかく派手好き!一時廃れてしまった祭りや文化などが、この時代に復興しています。
そしてド派手な母に、息子は屈折…。11代・偏屈王。
陰気な時代を変えるべくして登場したのが、現王の父である12代。とにかく前向きではあるのですが、規律に厳しく、厳格王と呼ばれました。
そんな父から王位を継いだのが、13代の愉快王。とにかく陽気で面白いことが大好き!祖父である偏屈王も、彼の前では笑顔が絶えなかったほど。
今はそんな国王が統治する、よき時代なのです。
ちなみにこの国の王位継承は、生まれた順ではありません。精霊に選ばれし者が継ぐことになるのですが⋯それはまた別の機会に。